「村上さんのところ」で村上春樹が評価していたもの。本や映画などのまとめ
村上春樹が推しているなら全部良い気がしてくる!
期間限定で、はてなブログ上での読者交流をするという趣旨で始まった特設サイト「村上さんのところ」。なんと総計三万通ものメール投稿があったらしく、村上氏はその全てに目を通しているそうな。投稿締め切りから2ヶ月が経過した現在でも、村上氏の返答エントリーは全く止まる気配がありません。
村上春樹ファンである僕はほぼ全てのエントリーに目を通していて、いちユーザーとして毎日とても楽しく読ませてもらっています。ある時に村上さんがカズオ・イシグロというイギリスの作家が大好きだという事を言っていました。気になってすぐに代表作「日の名残り」を読んだ所、下っ腹にずっしりくるような本当に素晴らしい小説でした。改めて「村上春樹のおすすめするものは間違いない!」と思った次第です。
それ以来「村上さんのところ」で本や映画、固有名詞等が登場するたびにメモしておいた物がたまってきました。更新が終了するまで待っていようかとも思ったのですが、この分だと大分先になってしまいそうなので、一旦ここでまとめておく事にしました。
①本、作家
カズオ・イシグロ
- 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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イシグロの名前は何度も挙っていましたね。プライベートでも交流があるそうですが、はっきりファンだと公言しています。映画化もされた「日の名残り」を今更読んだのですが、本当に良かったです。
コーマック・マッカーシー
- 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/08/28
- メディア: 文庫
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彼のざくざくとそぎ落とされた潔い文体は、英語のひとつの「極北」です。
アメリカの作家ではコーマック・マッカーシーを激押し。「血と暴力の国」はアカデミー賞作品「ノーカントリー」の原作。脚本を書き下ろした「悪の法則」も凄い作品でした。
参考記事 : サスペンス映画 ゾクゾク来るおすすめの13本をご紹介します - digihows
ウィリアム・シャイラー「第三帝国の興亡」
- 作者: ウィリアム・L.シャイラー,William L. Shirer,松浦伶
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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戦間期のドイツの歴史に大きな関心があるという村上氏。中学生の時にこの本を読んでナチと当時のドイツについて深くのめり込んだという事です。具体的な政治の話はあまり聞けなかったりするので、こうした本をおすすめしているとかなり読みたくなります。
ジョーゼフ・キャンベル「生きるよすがとしての神話」「神話の力」
- 作者: ジョーゼフキャンベル,ビルモイヤーズ,飛田茂雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/24
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神話には人間の無意識に訴えかけていく力があり、自身もそういった作品を書いていきたい、という村上氏。どこの国・地域でも神話が似通った構造なのは何故なのか、こちらのジョーゼフ・キャンベルの本に詳しく書かれているようです。
筒井康隆「隠悩録」
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07
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村上春樹の口から筒井作品のおすすめを聞けるなんて何だか嬉しい。印象的だったのはこちら「陰悩録」に収められている「千益夫(せん・ますお)」という短編。あらすじを聞いただけで爆笑してしまいました。ただこういう事を聞くと、筒井的なSF感は、「1Q84」のような最近の作品にもどこかつながるような気がしてきます。
夏目漱石 「坑夫」
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/09
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漱石の代表作である「こころ」が昔からよく分からないらしい。かわりに好きだと言っていたのがこの「坑夫」。漱石のなかではあまり有名な作品ではなく、実際「ポストモダン的」というほど変わった小説らしいです。
②映画
「バードマン」
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今年のアカデミー作品賞を獲得した「バードマン」。良い評判しか聞かないですが、村上春樹まで推しているとなると観ない訳にはいきません。
「許されざる者」
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- 発売日: 2013/12/25
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「あまり手応えのある映画が無い」と最近の日本映画に対して辛口な村上さん。そんな中で、こちらの李相日監督・渡辺謙主演の日本版「許されざる者」はかなり良かったと褒めていました。
豊田四郎の映画
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不勉強ながら知らなかった名前。日本の白黒映画では黒澤、小津と並んで豊田四郎監督が好きとのこと。
参考記事 : 昭和の日本映画 おすすめの7作品をご紹介! - digihows
アンジェイ・ワイダ
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ポーランド人映画監督、アンジェイ・ワイダをイチオシ。最近の作品も良いが、白黒の作品が特にお気に入りとの事です。1950年代から活躍している映画監督で、御年89歳にしていまだ現役。僕も最近の作品からチェックしてみたい所です。
ブレイキング・バッド
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映画じゃないですが、こちらの海外ドラマ「ブレイキングバッド」も何度も名前が挙がっていました。僕も今まさにシーズン2を観ているところで、あまりの面白さと止まらなさに睡眠不足気味です。騙されたと思って、第一話だけでも観てみる事をおすすめしますが、はまってしまうと本当に止まらないですよ!
ブレイキングバッドなど、海外ドラマはHuluで観るのが断然おすすめ。こちらから2週間無料申し込み可能です!
参考記事 : Huluに加入してからツタヤにほとんど行かなくなった - digihows
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