この映画もホントの話だった!観ておくべき実話映画
実話と聞くと、やっぱり感動してしまう
映画に限らず、実話や歴史上の出来事を題材にしたお話というのは深く心に残るものです。実際の事件を基に脚色した作品から、忠実に出来事を再現した映画まで色々ありますが、「これが本当に起こったのか」という迫力はやはりフィクションには無いものがありますね。
こちらでは洋画のみをご紹介しています。邦画でも最近では「凶悪」や「冷たい熱帯魚」など実際の猟奇事件を基にした素晴らしい映画が多いですがそちらはまた頁を改めてお伝え出来ればと考えています。また、過去の作品が中心なので、DVDレンタルもほぼ全て可能だと思います。ネタバレはしていませんが、作品の内容に踏み込んで書いているので、何も知らない状態で観たいという方はご注意下さい。
実話を題材にしたおすすめの映画 11本
キャプテン・フィリップス('13)
僕は、ポール・グリーングラス監督の映画を観ていると少し過呼吸気味になってしまう。キャプテン・フィリップスは劇場に観に行って、何故か序盤の穏やかなシーンから胸がすでに苦しくなる感じがした。「ボーン・アルティメイタム」にせよ、「ユナイテッド93」にせよ、とにかく彼の作品は画面上の緊張感がすごいと思う。
「キャプテン・フィリップス」は、ソマリアの海賊に誘拐された貨物船の船長の話で、アメリカ特殊部隊によって救出作戦が展開されるが、さあどうなるか、という話。2009年に実際に起こった事件で、当時は日本でもかなり話題になっていた。特に終盤、トム・ハンクス演じる主人公がついに耐えられず叫びだすシーンでは、僕も心の底から「もうやめてくれーー!」という気分になっていた。
英国王のスピーチ('10)
兄のエドワードにかわって急遽イギリスの国王となったジョージ6世。しかし彼は吃音に悩まされていて、それは国民の前でスピーチをしなければならない国王としては何としても乗り越えなければならない問題だった。ドイツではアドルフ・ヒトラーが勢力を拡大するなど、不穏な政治状況が広がる中、ジョージ6世は国民の支持を集められる様な演説ができるようになるのか・・。
イギリス国王という一般人からは遠い存在を扱っていながら、「伝える」って何だろう、という誰にも共通したテーマを提示している所がすごいと思う。最後のスピーチの場面は感動的で、涙無くして観られない。出演者が渋い所を抑えていて、主演の国王役にはコリン・ファース、彼を指導する学者としてジェフリー・ラッシュ、国王の妻役でヘレナ・ボナム=カーターが出ている。
ミュンヘン('05)
スピルバーグ作品の中では結構渋いチョイスだと思うが、僕はミュンヘンがかなり好きだ。舞台は1972年、オリンピック開催中のミュンヘンで、パレスチナゲリラによりイスラエルの選手が殺されてしまう。パレスチナへの報復の為に結成された暗殺チームの日々を描いている。
初めは上から言われるがまま、淡々と任務を遂行していたチームが、いつの間にか後戻り出来ない様な恐ろしい状況にはまり込んでいく感じがある。「復讐の虚しさ」をかなりストレートに訴えている作品だが、あわせて「ゼロ・ダーク・サーティ」を観ると未だに人は復讐の連鎖から抜け出せないのだな、という感想を抱く。
ブレイブハート('95)
大学の図書館で3回ぐらい観た気がする。メル・ギブソン主演・監督の歴史スペクタクル超大作。13世紀のスコットランドが舞台で、イングランド支配のもと愛する家族を殺されたウィリアム・ウォレスが主人公。スコットランドでは「愛国精神の発明者」と呼ばれる伝説的な人物だそうだ。
タイムリーなことに2014年にはスコットランドでイギリスからの独立を問う国民投票が開かれた。この辺りの歴史的なことを何も知らずに観るとさすがに分からない所が多いかもしれないが、映画全体から溢れ出る様なエネルギーに持っていかれる様なすごい作品だと思う。感動が心の底から沸き上がって来る超おすすめ作品。
ビューティフル・マインド('01)
アメリカの天才数学者ジョン・ナッシュの半生。アカデミー賞を4部門受賞している。監督はロン・ハワードで、主演はラッセル・クロウ。
「人は好きな事に熱中するべき」といった事が良く言われてる。当たり前かも知れないが、熱中しすぎると周囲からおかしな目で見られる事もあるのだ。ノーベル賞を受賞したナッシュほどの天才であるからこそ、数学の世界から戻ってこられなくなりかけたのだろう。それを救ったのが妻の愛というのがなんとも泣ける。ラッセル・クロウはムキムキの戦士をやったり数学者をやったりと、かなり演じる幅の広い俳優だ。
グラディエーター('00)
(※実話では無いが、歴史上の出来事に基づいた映画として)
ラッセル・クロウ二連発。古代ローマで、妻子を殺された上に奴隷にされてしまったマキシマス将軍。コロシアムで剣戦士(グラディエーター)として戦い続け、憎き皇帝への復讐を目指す。監督はリドリー・スコットで、古代ローマのコロシアムが細密に表現されている様子がかなりすごい。
ちょうどこの間動物園にいったのだが、トラを近くで見たりすると凄い大きさで、あんなものと戦わせられるなんてまっぴらだと思った。また、皇帝役はホアキン・フェニックス。最近はおかしな男の役ばかりだが、ココではイケメンをしっかりと生かした役を演じている。筋肉あり、涙ありで、女性にもかなりおすすめの映画だ。
RUSH('13)
ジェームス・ハントとニキ・ラウダという、1970年代の天才レーサーたちの激闘の様子を描いた映画。吹き替えにはKinki Kidsの二人が出ていて話題になった。劇場で見たときは地鳴りのようなエンジン音がすごくて、決して車好きでは無い僕でもそれだけでテンションが上がった。
男の友情とは何か、ライバルとは何かという事を、きれいごと無しで爽やかに描いている。馴れ合いでいつも一緒につるんでいる様な間柄に、真の友情が芽生えているとは限らない。本当は一番憎たらしいと思うライバルこそが親友だったりする。そんな感想を持った映画だ。クリス・ヘムズワースがイケメン過ぎる。ワイルドかつキュートな風貌で、男気溢れる人間性。ハントの人物造形はいくらなんでも完璧すぎやしないかとも少し思った。70年代の空気感やファッションも最高。
参考:車好きじゃなくても「かっこいい!」と思う車ランキングベスト5
ウルフ・オブ・ウォールストリート('13)
レオナルド・ディカプリオが実在のカリスマ企業家ジョーダン・ベルフォートを演じている。監督はマーティン・スコセッシ。180分とかなり長い映画なのだが、圧倒的な編集テンポと映画的なエネルギーで、全く長さを感じさせない。コメディ映画というわけでもないが、爆笑出来る場面もたくさんある。とにかく超ハイテンションな映画で、いろんな意味で絶対に子どもには見せられない。
ジョーダンが社員の前で演説する場面は、普通に胸が熱くなってくる。大企業に勤める友人で愛社精神がすごい人が結構いるが、こんな社長がいたら思わず「会社最高!」という気分になってしまうのかもしれない。ひたすら金持ちの暴走ぶりを見せる映画なのかというとそんな事はなく、特にラストシーンでは観客に対するかなりブラックな意味をこめたメッセージも見てとれる。
グッドフェローズ('90)
こちらもマーティン・スコセッシ監督で、1990年の作品。はっきり言って、ウルフ・オブ・ウォールストリートとほぼ同じ映画だと思って良いと思う笑。もちろん話自体は全然違って、「グッドフェローズ」はかつてマフィアの世界で生きた男の証言を元にしたノンフィクションを題材にしている。
アメリカのマフィア映画の代表作という声も多く、スコセッシ作品の中でもベストだという声が多い。映像のテンポ感や登場人物達の雰囲気、映画全体のハイテンション加減などが「ウルフオブ〜」とほぼ同じで、ウルフが好きな人なら絶対おすすめ出来るし、グッドフェローズが好きな人ならウルフは間違いなく面白いと思う。
マネーボール('11)
ブラッド・ピット主演、メジャーリーグチームのGMであるビリー・ビーンの物語。金ではなく、データと頭脳でチームを強くして、弱小貧乏球団であるアスレチックスを競合に変えたのがビリー・ビーン。日本のプロ野球では考えられない事だが、メジャーリーグではGM(ゼネラルマネージャー)の権限が現場にまで及んでいる。
野球の試合をみて熱くなるというよりは、ビリーのやり手ぶりをみて楽しむ感じの映画。例えば映画後半で、選手獲得のために電話で駆け引きするシーンなんかは最高。助演のジョナ・ヒルもこの映画で知ったのだけれど、彼が出ている映画はだいたい面白い気がする。
フォレスト・ガンプ('94)
(※実話では無いが、歴史上の出来事に基づいた映画として)
フォレスト・ガンプという男の半生を通して、ベトナム戦争や公民権運動などアメリカの戦後史を描く映画。映画としては最高に面白い一方で結構政治的な色も強いと言われている。いずれにせよ、僕はこの映画を通してアメリカの現代史に強く興味を持った。
あまり知られていないが、フォレスト・ガンプは二作目の予定が当初あったらしく、実際に小説版は既に出ている。確か、ベルリンの壁崩壊はガンプが原因になっているだとか、一作目に輪をかけて荒唐無稽な設定で面白そうだった。こちらもいつか映画になったものを観てみたい。
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