もくじ
面接はトレーニングで必ず上達する。今日からやってみよう!
超実践的な面接強化メソッドを紹介します。
面接という独特のコミュニケーションが苦手・・どうやって解決する?
自分はそれなりに実務が出来るはず。 頭だってそんなに悪くないと思っている。
それなのに、どうも面接となると上手くいかない。
就職活動・転職活動などでそんな悔しい経験をしている人は多いはず。
1人で、今日から出来る面接トレーニングだけをご紹介
「どうにかして面接を上手く出来るようにならないだろうか?」
そんな事を常に考えていた時期があり、色々と試行錯誤を重ねた結果、最終的に効果があったトレーニング法をここでご紹介します。
ポイントは「1人で出来る」練習に絞っている所。
実際には想定面接官などを相手に本格的な練習が出来れば良いのですが、なかなかそんな機会を作るのは難しいですよね。
ここでは、今日からすぐに出来る&誰でも出来る面接力強化メソッドをご紹介します。
結論から言うと、以下の僕がやったのは以下のトレーニングです。
- 本の音読
- ラジオの多読
- 表情筋トレーニング
- 普段から姿勢に気をつける
後ほどより具体的なやり方やポイントをご紹介していきます!
自己流面接強化メソッドの実績
最初に断っておきますが、今回紹介するトレーニング法は僕自身に効果があったというだけのものです。
「面接を苦手としている多くの人に効果があるはず!」と僕は思っていますが、必ず結果に結びつくと断言できませんのであしからず。
少しでもピンとくるものは片っ端から試してみよう
ただ、僕の本音としては「結構多くの人にとって効果的なんじゃ?」と密かに思っています。
何事も重要なのは「とにかく動き出すこと」
今現在面接がうまく行かずに悩んでいる人は、是非以下の方法を一度試してみて、意味が無いと感じたらすぐやめて別の練習などをやってみるのが良いと思います。
トレーニングによって打率が8倍に
僕は収入を上げたくて在職中に転職を何度も試みていました。
なので面接の回数もそれなりに重ねています。
憶えている限りなので完全に正確ではないですが、だいたい以下のように内定ゲット数が上がりました。
トレーニング前
5年間で20社程度を面接受験 → 内定は1社 = 合格率5%
トレーニング後
1年間で7社を面接受験 → 内定は3社 = 合格率約43%
受かった3社の中から最も条件の良い会社を選び、望みどおりに収入を上げることが出来ました。
自分でも上達してる感触がある
もちろん、自分自身の実務スキルが上がったとか、受かりそうな会社に絞ったという側面も無くは無いでしょう。
それにしてもこれだけ数値に成果が現れると「面接トレーニングの効果があった!」と考えざるを得ません。
さらにトレーニング後の転職活動では自分の実感として、「俺、面接うまくなってる!」みたいな感触が確かに得られました。
やりとりが淀む事が減ったり、しゃべりがぎこちなくなったりせずに、上手く会話のキャッチボールが進むようになったというのは間違いないと思います。
面接力を自力でアップする4つのメソッド
お待ちかね!具体的に僕が何をしたかをご紹介しますよ!
①本の音読
今回紹介する4つのトレーニングのうち、もっとも効果的だと思っているのが「音読」です。
「え、そんなこと?」と思うかもしれません。でもやり方にこだわることによって、ある種のトーク力が確実に鍛えられると感じました。
ポイントは「論理的でカタい文章を読む」そして「とにかく速く読む」という事です。
口を喋りに慣らしていく
そもそもなぜ音読を始めたかという素朴なきっかけは、「普段から声を出してたくさん喋っていれば、面接でも上手く喋れるんじゃないか?」みたいなバカみたいな考えからでした。
普段からしゃべりの上手い人を観察していると、彼らは頭で言うことを考えているというよりは口が喋ることに慣れているという印象を僕は持っていたんですね。
実際、面接が苦手だという人は普段のトーク量、発声量自体が少ないというケースが多いと思います。
僕の場合、読書だけは普段からしていたので、手元にある本をひたすら音読してみようという愚直な行動に出たわけです。
結論 : 小説よりもノンフィクションや評論系が良い
色々な本で音読を試してみたのですが、トータルの意見として、小説は音読面接トレーニングにはあまり向きません。
作者によって文体に偏りがあるし、必ずしも文章の論理性が重視されていないことが多いからです。(もちろん音読に向く小説もあると思いますけどね)
面接のようなビジネスの場で重要なのは話の論理性です。
論理力はフィジカルなトレーニングで向上します
「A = B。B = C。だからA = C」みたいなことをいかに上手に積み上げ、説得力を持って相手に伝えられるか。そこの勝負なわけですよね。
なので僕の手持ちの本の中では、固めのノンフィクションや文芸評論のような本が最も効果的でした。
こういう本を読んでいると、脳と口がどんどんしっかり整えられていく感じがしましたよ。
※そんな本持ってないしよく分からない!という方のために、実際に僕が音読した本を記事の最後に紹介しています。ご参考あれ。
とにかく高速で読む
もう1つ重要なのが速読です。とにかく舌が回る限界まで速く読む。
やってみると分かりますが、速く読むためには今読んでいるところよりもかなり先の部分を目で追って行かなければならず、とても脳が疲れます。
必然的に頭の回転が鍛えられ、しかもそれが「喋り力」みたいなところに直結して行く感じがします。
最初は抵抗があるけど、だんだん楽しくなってくる
部屋で1人、ひたすら高速で音読する。客観的に見ておかしな人ですよね笑
僕も自ら考えたトレーニングでありながら、最初はかなり抵抗がありました。
でもいざ始めてみると、なんだか楽しくなってきました。
どんどん速くよどみ無く読めるようになってきて、口が喋りに慣れていく感覚が得られるようになります。
習慣化すると圧倒的にパワーアップする
僕の場合は朝起きてからの15分、夜寝る前の30分程このトレーニングを3ヶ月くらい続けて面接に備えました。
もし効果のある人であれば、これくらいやれば十分に面接トーク力に貢献するはずだと個人的に思っています。
②ラジオの多読
ラジオが面接に効くと思った理由は一言で言うと、大泉洋です。
いったいどういうことか。
大泉洋は落語をたくさん聞いていた
大泉洋さん、面白いですよね。江戸っ子風の独特の喋り方がツボです。
で、すごく昔にテレビで観た情報で、大泉氏自身がその秘密について語っていた事があって、それが「落語をずっと聞いていた」っていう話だったんですね。
確かに大泉氏の喋りは落語っぽい。
また落語というのは話を的確に聞き手に伝えて想像させるために、様々なノウハウが詰まっている、言ってみれば「日本語トークのお手本」とも言うべきもの。
それが大泉さんのトーク力に活かされているというのは、なんだか筋の通る話だと個人的に思った、という記憶があったわけです。
上手い喋りをとにかく多く、耳を傾けて聴く
人というのは、普段周りにいる人の喋り方に合わせるようになる。それはある程度実感できる事だと思います。
であれば、上手な喋りをたくさん聞いていると、自然にそれに近いトーク力が身につくのでは?というのが僕の仮説でした。
もちろん、スピードラーニングみたいにただ聞き流しているだけでは効果薄で、話の流れや組み立て方、発声の強弱なんかを意識的に注意して聴くのが重要です。
「相手にこういう事を伝えたい時にはこういう流れをつければ良いのか!」
「こういう言い回しだと分かりやすい!」
そういうことに気づいてきて、だんだんと普段の喋りにも反映されていったという実感があります。
アプリ「ラジオクラウド」がおすすめ
とはいえ、最近家にラジオがある人は少ないですね。
僕のおすすめは、TBSラジオが提供している「ラジオクラウド」というアプリです。
TBSラジオに限らず様々な局のラジオ番組がストリーミング / ダウンロード可能で、気軽に聞けるのがとても便利です。
僕の場合は自分の興味のある話題が多い「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」や「たまむすび」「荒川強啓デイ・キャッチ」などを習慣的に聞いていました。
やっぱりプロのアナウンサーやお笑い芸人はトークが上手です。
自分の関心に近い番組を見つけて、通勤時間や空いた時間に聴くようにすれば、得られるものが多いはずです。
③表情筋トレーニング
見た目の印象というは首から上にかなりの割合が占めています。
が、面接に関して言えば必ずしも「美形かブサイクか」ということではありません。
一言でいうと、「イキイキしているかどうか」が重要です。
僕の場合はいわゆるIT専門職だったのでそこまでのポイントでは無かったかもしれませんが、特に営業や接客業務系の面接では「目の輝き」「表情のハリ」みたいなところは結構見らていると考えられますよね。
表情がイキイキ→自然とハキハキ
あまり根拠の無い話で申し訳ないけど、やっぱり見た目が内面に作用するという所が人にはあると思います。
ビシっとした服を着ていると気持ちがビシっとする。髪型が整っていると心も引きしまる。
中でも「顔」は最も相手に見られる部分なので、たとえ表面的なレベルだとしても顔が引き締まっていると気分もかなり上がってきます。
ある程度のテンションを保たなければならない面接では、これは結構重要なポイントですよね。
毎日鏡に向かって10分位、無理やり表情を動かすトレーニングを行う
この表情筋トレも、すごく特別な事をする必要はありません。
ただ毎日習慣化して、決まった動作を行うことが重要です。
僕の場合、一週間位するとだんだんとほっぺたが引き締まってきたり、目が少しパッチリしてきた感じがしました。
顔に自信が持てると自然と普段のコミュニケーションも堂々としてきます。
まずはとにかくやってみることがおすすめですよ。
具体的な表情筋トレのメニュー
※こちらは後ほど別ページで詳しく解説します!(ただ個人的には、ネット上の表情筋トレはどれも多かれ少なかれ効果があって、大切なのはそれを毎日継続することだと思っています。とりあえず「表情筋 筋トレ」とか「顔ヨガ」でググってみて、それをひたすら実行してみて下さい!)
④日常から姿勢に気をつける
普段人を観察していると、いわゆる「デキる人」は共通して姿勢が良いことにふと気が付きました。
背筋がピンと、不自然で無く伸びていて、あごを引いて颯爽と歩いている。
面接でも人に与える印象として、「姿勢」はかなり重要だと感じたわけです。
普段から意識していなければ面接でダレる
要は面接の時にシャンとしていれば良いということになりますが、そんなに上手く行くものでもありません。
大切な面接のときほど、地の自分が出てしまいます。
上手く話すことに集中したり、難しい質問を浴びせかけられると普段の猫背がでてしまったり、ヨタヨタと動いてしまったり、髪の毛を触ってしまったり・・
そんな事をしてしまった記憶がありませんか?ちなみに僕はバリバリやってました笑
「型」を整えると中身も整う
規律に従うと、人はビシっとした気持ちになっていきます。(従い過ぎるとメンタルやられるのでほどほどが大切ではありますが)
普段から良い姿勢を取ることに気をつけると、良い意味で「意識が高まる」感じがします。
何より面接の本番時にもダレにくくなる。
普段歩く時、椅子に座る時にピシッと背筋を伸ばす事を意識してみると、面接にも必ず効果があると個人的な体験から感じました。
重要な心がけ : 「しゃべり脳」を鍛える
4つのうち、特に重要だと考えているのが「口を動かすトレーニング」、つまり音読です。
あと僕は、1人でいるとき、時にはラジオを2倍速にしてディクテーション(音声の真似をして音読)したりもしていました。
ラジオクラウドだと再生速度コントロールできるんですね。
頭の良さをトークに反映させる
世の中には、そんなに頭が良くないのに何となく面白く話せる人がいます。
一方で頭が良いのに上手く話せない人がいます。
僕はトーク力と頭の良さは別だと思っています。
トーク力というのは、ただ単に話す機会が多いかどうか。「慣れ」や自信の問題が大勢を占めていのでは無いでしょうか。
「面接が苦手」という自覚がある人は、同時に普段人と喋る機会も少ないというケースが多いと思います。
そのような人は頭の良さをちゃんと面接で出せるようにするために、喋る練習をしておくというのがとても重要だと思います。
で、 今の世の中、なかなか人と話す機会を作るというのも難しいですよね。
普通に友人と話せば良いかもしれません。でも普段あまり話し好きでないあなたから「ちょっとお茶しない?」なんて言うのはちょっとやりづらいですよね。
いきなり1人で飲み屋に飛び込んで誰かに話しかけるというのも難しいと思います笑
というわけで本、というか論理的に書かれた文章を音読しまくるというのが、最も手っ取り早くかつ効果的だと考えているわけです。
面接 を制すものは人生を制す。実践あるのみ!
進学・就職・転職。その他にも面接によってライフステージが左右されるという場面は今もかなり多い。
もっと広く意味をとって人とのコミュニケーションそれ自体が面接だと考えれば、人生 = 面接といっても過言ではない、かも知れない。
とうのは言いすぎですが、面接トレーニングを機にトークに自信が持てるようになったらそれは一石二鳥以上の収穫だし、ほんとに素晴らしいことですよね。
とにかく今面接で悩んでいる人は、僕が紹介した4つのメソッドを今日からでも取り入れてみたら良いと思いますよ!
音読に使った本の一例
ゲンロン0
参考価格 : ¥2,484
とにかく平易に書かれているけど、中身は超頭良くて強力な論理構築がなされている。
面接音読にはうってつけの本だと思います。
東浩紀本は超難解なデビュー作「存在論的、郵便的」を除けばどれもおすすめ。
暇と退屈の倫理学
参考価格 : ¥1,296
こちらも哲学系だけど読みやすい。
丁寧に理屈を積み重ねていながらも口調は優しく、最初に音読するには丁度よいかも。
速く読むときには集中していないと話についていけなくなります。頭が鍛えられますね。
フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
参考価格 : ¥821
普通のエッセイ寄りで誰でも読みやすいのが速水健朗の本。
僕は速水本をほぼ全て読んでいるのですが、この「フード左翼とフード右翼」は相変わらずの視点の巧みさに加えて、誰でも興味を持ちやすいテーマ設定でとにかく面白かった。
さすが一流のライターで文章も整っていて音読向きですが、そういうの関係なく皆にオススメな本ですね。