もくじ
親との間には仕事感に対する大きなギャップがある
現在の仕事や職場に疑問があり退職を考えている。でもそこには親という大きなハードルが・・
「仕事をしないなんて大人として駄目だ!」
「せっかく入った会社をやめるなてもったいないんじゃないか?」
「そんな理由で辞めるなんて根性無しだ!」
このような事を言われるのでは無いかと考えていて、なかなか辞めることを切り出せないのでは無いでしょうか。あるいは既に言われてしまったという人もいるでしょう。
この記事では、転職を4回経験している僕が「仕事をやめたい時の親対策」についての知識を共有したいと思います。
親と子の世代で仕事に対する価値観はかなり違う
2000年代以降、日本人の働き方は大きく変化しました。親の世代と自分の世代とでは会社で働くということに対する考え方に大きなギャップがあります。
それだけに説得するのにとても苦労することが多い。
キャリアアップのチャンスを逃してはいけない
でも親の圧力に屈して現在の苦境に甘んじたり、キャリアアップするチャンスを逃すのはあまりにももったいない。
自分のキャリアと親、どうやって折り合いをつけてやっていけば良いのかは真剣に考えてみました。
基本事項 : 自分の思いを貫く
仕事を辞めることが前提!
この記事は、最終的に仕事を辞める、あるいは転職するという意志をすでに固めている人向けに書かれています。
つまり、現段階で「親に言い負かされたら退職は諦める」という可能性を考えている人には向けられていません。
いきなり読者を限定するのもどうかと思うのですが、とにかく記事の内容はそのようになっているのであらかじめご了承下さい。
自分の人生、自分で決めていくのが当たり前
そもそもあなたは社会人なのだから、本来的には自分の人生を自分で選択していくのが当たり前ですよね。
親は大切な存在に違いありませんが、あなたの事をすべて分かっているかというとそうではありません。
自分でキャリアを設計し、ある程度のリスクを取りつつ主体的に物事を実行していくべきです。
親は本当に自分の事を考えているか?
そもそも父親や母親は、私達のことを本当によく考えてくれているのでしょうか?
もちろん本人はそのつもりでしょうし、実際にはある程度の所まで考えてくれてはいるでしょう。
あなたは人生の重要なポイントに立っている
でも今問題なのは、退職や転職という人生の大きな転換点です。
例えば高校や大学の受験というのは決まった時期に訪れ、決まった選択肢の中から行われるイベントです。
新卒時の就職活動だってそうですね。そしてこれらは親世代もほぼ同じように経験してきたんです。
だからそういう時には、親はある程度的確なアドバイスをくれる。
しかも子供であるあなた自身もまだ若いので、親の意見というのはある程度の指針として機能する。それはそうでしょう。
親は職場でのあなたを知らない
でも息子/娘が仕事を辞めるという突発的な出来事に対しては、親は対処すべき方法を知りません。
学生と社会人では全然違う、親と子の関係
また、あなたが職場でどのような経験をし、どのような思いを抱いているかといったことも、親にはそこまで深く話していないはずです。
むしろ嫌なことがあっても、心配させたくないから何事も無いように振る舞ったりしてきたのでは無いでしょうか?
父親も母親も、今あなたが仕事を辞めたいと思うに至った細かい文脈は知りません。
なので大概の親は「子どもたちは会社でうまくやっている」とぼんやりと思っているものです。
親は子供のリスクを嫌う
というわけで、多くの親はあなたが退職の意志を打ち明けても「辞めるな」と言う方向に行きます。
細かい文脈を知らず、いきなり辞めたいと言われる。
自分の子供が社会の荒波に疲れて、仕事がイヤになってしまったんだろう、と一面的に捉えるためです。 もちろん安易な理由で仕事を辞めるべきではありません。
人生のビジョンは自分にしか分かりません
ですがあなたには仕事を辞めるに値するだけの思いや、あるいは今後の人生に対するビジョンのようなものがあります。
それを親と十分に共有できないまま、彼らに説得されて退職を諦めてしまうのはやはりもったいないですよね。
親は安心したいだけ
とにかく親は子供に関しては「安心」を保ちたい。
出来るだけ低リスクに動いて欲しい。だからこそ「辞めないでもう少し考えてみろ」という事を言うはずです。
日々の自分の思いを第一に考える
ここまでの説明で、親の心理や言動の根拠が分かってもらえたと思います。
要するに、(このように言うと後ろめたいけど)親の言うことはあまり気にする必要は無いですね。
子供は思った以上に親に洗脳されやすい
これを強く認識しておくことで、説得の際にも気持ちが楽になりますよ。
どうせ通り一遍の事しか言わないから。親に洗脳されて「やっぱり今の仕事を続けよう・・」なんてことを思うことも無くなるはずです。
「自分は親に縛られている」という状態を自覚しよう
退職や転職はあなたの人生の問題です。最終的に決定を行うのも、責任を負うのもあなた自身です。
そこで親の介入を許す必要がありません。自分だけを信じてキャリアを選択する。それを強く決意して下さい。
親とは考え方が違って当たり前
これまで説明してきたのは「親は子供にリスクを取らせたくない」という話でした。
これはある程度一般的な話で、どこでも、いつの時代でもそうです。 でもそれとはまた別に、現代日本ならでは特殊事情もあります。どういうことでしょうか。
60代〜70代は特殊な時代を生きている
あなたが今働き盛りの年齢であれば、おそらくご両親は60代〜70代前後。
彼らは簡単に言えば、日本が絶好調の時代に現役生活を過ごし、雲行きが怪しくなったかならないかぐらいで引退を迎えた世代です。
1960年代〜80年代の日本は、世界史上でも稀なほどの経済成長を遂げました。非常に特別な時代だったんです。
基本的に全てが右肩上がりだから、会社でも終身雇用が当然で社員もそのつもりで働いている。
転職を繰り返してキャリアアップを図っていくというのはあまり一般的ではありませんでした。
嫌なら辞める → 適職を探す。これ当たり前!!
1990年代以降、バブル崩壊を経た日本は経済成長の鈍化に突入します。
少しでも金回りを良くするために小泉政権の元で進められたのが郵政民営化に代表される様々な規制緩和でした。
これはつまり、経済活動の自由が広がる代わりに、政府や会社組織による個人の保障を減らすという政策です。
端的に言えば、派遣労働や契約社員制度がこの時期に一気に整えられました。現在言われている格差社会の発端が作られる事になります。
わたし達の親が経験した様な、「最初に入った会社に一生勤める」という常識はここでぶっ壊れます。
積極的に動かなければ損をする時代
「自分の世代は損だ」なんて思いますか?でも考えてみてください。
社会の生存競争が激化している一方で、あなたには自由がもたらされています。そうでなければ会社を辞めたいとここまで悩むことも無い。
違いますか?
親世代と私達とで考え方が違う理由がわかっていただけたと思います。
「とりあえず辞めてから考える」は全然OK
正社員として9:00〜17:00きっちり働く。それ以外にも収入を得る手段はいくらでもあります。
今は21世紀ですよ?
ある程度のスキル、または意志力があれば、今働いている会社を辞めたってチャンスは無限にあります。僕は心の底からそう言いたい。
ひとつの環境に居続けるのはリスクが高い
自分に合わない環境にいても、視野が狭まるばかりですよ。
会社を辞めてそれまでと違う生活を送ったり、長期の旅行に出かけてみると、これまで思いつかなかった色々な事に出会うはずです。
どんなに今の会社が嫌いでも、あなたがその組織に属している限りかなりの部分で影響を受けています。無意識に。そこから出て初めて気づくことは意外と多い。
転職活動をするにしても、何かビジネスを始めるにしても、視野の狭まった在職中に行うのが常に正解とも限りません。
「とりあえず辞めた」を経て何かを見つけてみることも全然ありでしょう。
で、親をどう説得したら良いの?
身も蓋も無い結論を言うと、あなたが仕事を辞めるにあたって親を説得する必要は無いというのが僕の考えです。
なぜか。
とりあえず辞めてしまえば良いからです。
親の許可は不要
もちろん会社等を辞める時には、理解のある友人や同僚・先輩にある程度相談を持ちかけるべきでしょう。
でもやはり親の許可を得る必要はありません。 こんな結論でガッカリしましたか?でもこれしか無いと思いますよ。
親はあなたをナメている
そもそも、会社での進退について息子 / 娘が自分に許可を求めてきたら親はどう思うでしょうか? 「こいつはまだまだコドモだな」 そんな風に考えるはずです。
これまで繰り返してきたように、あなたは自分で自分の進路を決めるべきです。
本気で辞めたいと思っていますか?現実から逃げているだけなのでは?
そして、今の時代は会社を辞めてもそれほど大したことではありません。
言葉は悪いですが、そのような条件であっても親に相談してしまうのであれば、親としてはあなたの本気度に疑問を持つことでしょう。
とりあえず辞める。それから熱意を見せる
なので、とりあえず辞めてしまうことがオススメです。だってそうしたいんでしょ?
親と話し合いがこじれて結果として嫌々勤め続けるのと比べたら、そのほうが良いと思いませんか?
覚悟を見せれば認めてくれるはず
もちろんデメリットとしては、事後報告なので親から色々言われてしまうという事があります。
でもそんな事は後から考えたら良いんです。 むしろ既に会社を辞めたあなたは、それなりに腹をくくった人間として親の前に立つことが出来ます。
そこで初めて、 「会社生活で抱いた疑問」 「本当にやってみたいこと」 「これから先のビジョン」 などを堂々と話せば良いんです。
これは結構大胆な作戦ではあります。最悪の場合、親と一時的に不仲になったりするかもしれません。
でもこれは人生に関わる問題です。短期的な視点は捨てて下さい。
長い目で見れば、あなたにとっても、そしてあなたとご両親の関係としてみてもベストな選択になる、という可能性を考えましょう。
退職・転職を機に親との関係を再確認できる
親と真剣な話し合いをする機会というのは少ないですよね。
もし仕事を辞める/辞めた事を機に色々な事を話し合えれば、それは親子関係にとって大きなプラスに働くこともあります。
今が人生のターニングポイント。ポジティブに考えよう
切り出すのはなかなかハードかもしれませんが、このようにポジティブに捉えてみると気持ちが軽くなりますよね。
ちなみに僕の両親は子供の意志を最優先してくれる人物でした。それでも僕が仕事を辞めた事を伝える時にはかなり緊張しました。
事後報告でも意外とあっさりとした対応
怒鳴られることも覚悟してましたね。 でも結果的にはあっさりと「え、おう・・そうか・・」みたいな感じで受け取られました。
僕としては拍子抜けです。
ただ今後の事を色々話したり、自分の考えを話せたのはとても良かった。親が仕事で大変だった時の話をしてくれたりもして、とても思い出深い出来事です。
新しい環境へ。とにもかくにも動き出さないと始まらない
あなたのように転職活動を真剣に進めて親も納得するような結果を出したいのであれば、エージェントを使うのが最適です。
転職活動というのは仲の良い友人にも言えない悩みを抱えながら進めてしまいがちです。
エージェントというのは良く言えばあなたを良い職場へ導くコンサルタントですが、一方では赤の他人でもあるわけですから、逆に色々な事が相談できてしまいます。
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→ITやメーカー系に強いのが特徴。現在そういった業界にいる方ならまずはこちらのエージェントと会ってみることがキャリアアップをしていく上で必須でしょう。
まとめ
- 「自分のキャリアは自分で決める」という意識を強く持つ
- 親は子供にリスクを取らせたくない。だから「辞めるな」という
- 歴史的背景から見ても、年長世代は退職・転職に抵抗を持っている
- オススメ作戦→とりあえず辞めてしまう。それから考える。
突飛な論理展開だったかもしれませんが、僕としてはこれが最も現実的かつ、長い目で見て良い結果を生む方法だと思います。
とにかく自分の気持や直感を第一にしつつ、親との関係を保てるような道を探っていくということを考えてみて下さい。