「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」マジで最高でした!
今年ベストかも!「シェフ」が本当に良かった
「アイアンマン」シリーズの監督でお馴染みの、ジョン・ファブローがほぼ独立映画の形で主演・製作・監督して作った映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」がメチャクチャ良い映画でした。親子でもカップルでも、どんな人が観てもある程度は必ず満足出来る映画で、心からおすすめします。
ジョン・ファブローが映画監督として経験した悔しい経験が反映された映画ということで、個人的な作品でありながらも、心から楽しんで作ったという事が伝わって来る映画。笑いあり、涙ありとはよく言いますが、映画を観てこんなに笑いながら泣いた事はなかったです。
こんな所が良かった!
- 出てくる料理が美味そうすぎる。
- 父と息子の邂逅の話。料理の仕事を通じて息子が大人になる。
- 「夏の終わり」感が切なくて素敵
- 「アメリカ」がしっかり描かれている。決して説教臭くなく、旅や料理を通じて普段は分からないアメリカの一面が分かるようになっている。
- なぜこの映画を作ったのか、どんな事を伝えたかったのか、といった事が明確に提示されてる。
- それでいて、心から楽しんで作ったという事も凄く伝わって来る。良い映画過ぎる事に対して涙が出てくるほど。
「シェフ」を褒めちぎる
料理が美味そう。よだれが止まらん
さっき広告で「飯テロ映画」なんて書いてましたけど、うまい事いいますね笑
実際ホントに上手そうだしね。ステーキのジュウジュウした感じとかたまらんかった
でも、そういうの抜きにしても、本当に良い映画でした。ジョン・ファブローの映画監督としての経験・怨念がしっかりと込められていながら、それでいて非常に豊穣な作品で、しかも心から楽しんで作ったという事が伝わって来る。例えば10年後とかにこの「シェフ」がどう評価されているかとかは全く分からないけど、あまり出会えない様な素晴らしい映画だという事は間違いないと思います。
劇場はそこそこ入ってたし、結構笑いも起きてたね。
あの子役が結構笑わせてくれるんですよね。なんかああいうガハハおやじの大人2人と旅していて、結構ゲスなシーンとかもあったりするけど、可愛い顔してるのに自然にやっちゃう所が良い。
音楽のチョイス、かかるタイミング、演出、全てが100点
音楽も最高。
なんかこれ見よがしに聴かせるんじゃなくて、ちゃんと場面のトーンとかに合った感じで音楽が鳴るから、本当に気持ちいいです。こういうのは、広告代理店が挿入歌を押し付けてくる様な映画では絶対に出来ませんね。
「セクシュアル・ヒーリング」をあんなに下品に歌うのを初めて見た笑
あそこは最高です!でも冷静に歌詞を聴くと、全くそういう歌ですしね笑。もしかしたらあんな風にゲラゲラ笑いながら歌ってるアメリカ人が沢山いるのかも知れない。もともと黒人音楽とかってそういうものだし。とにかく気取ったところが全然ないんだけど、終始爽やかなんですよね。
しみじみと来る夏の終わり、父と子の絆
「夏の終わり」感が最高。
個人的に「夏の終わり」が好きなもんで。あの、テキサスで父と息子がフードトラックの上で話し合うシーンは本当に涙が止まりませんでした。というか僕は彼らが旅を始める所以降はほぼずっと半泣きでった訳ですが。
過ぎ行く夏休みと、親子の邂逅。
なんかベタなテーマを色々入れ込んでるような気もするのに、一つ一つが凄くバランスが良いから観ていて違和感ある所が全く無いんですよね。本当によく出来ています。
料理と旅を通して見せる多民族国家アメリカ
「アメリカ」をちゃんと描いているところも良いんだよね。
実はそこが一番良いですよね。アメリカって他民族国家の代表で、各地の食材とそれぞれのルーツを持った色々な料理があるんだと。それを取り入れながら、自分のメニューを作り上げていく。そしてその過程では、キューバ系の元嫁との間に生まれた息子と分かり合う様が描かれていて、料理の仕事を通じて息子が大人になっていく。どんだけ凄い映画なんだ。
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