僕はSEO対策に強いWebマーケティング会社に5年勤務し、多くのサイト運営者にアドバイスを行ってきました。また、その知識を活かして自分でブログを運営し、確かな実績を出してもいます。
そんな僕からしても、SEOでもっとも重要なのはタイトル要素(=titleタグ)であると断言できます。
titleタグが重要であるというのはSEO情報の基本中の基本なので、既にご存知かもしれません。ただこの記事では基礎となる知識に加えて、僕個人の経験を元にした実践的なアドバイスを記しています。
ページのポテンシャルを最大限に引き出すために正しいタイトルは必須。是非今後のSEO対策の為に、以下の内容を参考にして下さい。
※時間が無い方はとりあえず「結論:titleタグ とりあえずここだけ守れば大丈夫」の部分だけを確認していただければ十分です!
もくじ
基礎:titleタグとは。なぜ重要なのか
ページの顔になる
titleは、2つの意味でそのページの顔となります。
まず検索ランキングを決定する検索エンジンは、ページの内容を把握するにあたってtitleタグを大いに参考にします。
また、検索エンジンやSNS上でページを探している人=ユーザーも、タイトルをもとに自分が見たいページであるかを判断します。
つまり中身が良いページであっても、タイトルで失敗していると本来の評価がなされず、訪問してもらえる機会も損なってしまうのです。
検索エンジン・検索ユーザーの双方が最初に重要視する項目である
Googleの検索ロボットは、検索ランキングを決定するためにページのhtml情報を収集します。
それを検索アルゴリズムと掛け合わせて「何についてのページか」「どの程度のクオリティか」といったことを判断するのです。
特に、この「何についてのページか」という部分で、title要素が大きな参照項目となります。なので、ページの内容を適切に言い表すタイトルである必要があります。
↑このページのhtmlソース。このようなタイトルを設定することで、「SEO対策 タイトル」に関するページと認識してもらうことを意図している。
titleタグは検索ロボットにとって、ページの中身を知るための重要な項目となります。
また、実際にGoogleやYahoo!で検索をする人 = 検索ユーザーにとっても、タイトルは重大な情報となります。
検索結果画面で最も大きく表示されるのは、各ページのタイトルです。ここでユーザーの関心を呼ぶことが出来なければ、ページへ訪問してもらうことが出来ません。
↑「ニューヨーク ホテル」と検索したときの検索結果画面。数あるページの中から自分のをクリックしてもらうためには、それなりに工夫が必要。「◯◯◯」と検索するユーザーは何を求めているんだろう?という事を熟考してtitle要素を決定する
titleタグを変更しただけで順位上昇することはあるのか?
これは結構あります。変更を機会として、検索エンジンがこちらの意図したとおりにサイトのキーワードを認知してくれる、という事があるからです。
このような事例を多く見てきたため、検索エンジンがいかにtitleタグを重要視しているかということをよく理解するようになりました。
例えば現在、希望するキーワードで50〜100位以下であるという場合には、titleタグの内容を見直して少し修正してみると、大幅な順位の上昇が見込める可能性があります。
ただ、titleタグの変更はそう頻繁に行うべきものではありません。変更を検討するのなら、時期を見つつ慎重に行っていくことをおすすめします。
結論:titleタグ とりあえずここだけ守れば大丈夫
上記の背景をもとにすると、titleタグで必ず守るべき条件は3つしかありません。
- キーワードを含める
- ユーザーのクリックを促すよう、文言を工夫する
- コンパクトにまとめる(目安は30字以内)
ひとつひとつ確認していきましょう。
キーワードを要素内に必ず含める
キーワードとはつまり、"順位を上げたいワード"の事です。
例えば「検索エンジンで『渋谷区 税理士』と検索した時にページが上位に来て欲しい」と考えているなら、『渋谷区 税理士』がそのページのキーワードとなります。
『渋谷区 税理士』で上位化させたいのであれば、titleタグの中に『渋谷区 税理士』を必ず配置するようにしましょう。
これにより、検索エンジンが『渋谷区 税理士』のページであると判断し、正しいコンテンツ評価を行ってくれるようになります。
たまに、titleタグ内に該当のキーワードが無いにも関わらず上位化しているサイトもあります。このようなものは例外と考えて、キーワードのタイトルタグ内配置は最優先に考えて下さい。
特にあなたのサイトが新しく作られたものであるならば、検索エンジンはあなたのサイトの各ページが何をテーマとしているかが全く分かりません。
「このページは◯◯◯についてのページですよ」ということを検索正しく知らせるためにも、この原則は必ず守りましょう。
クリックしたくなるように文言を工夫する
上述したように、検索エンジンで情報を探すユーザーは、検索結果画面に表示されたタイトルをもとに訪問するページを選択します。
ある程度SEO対策に成功して高い順位を獲得出来たとしても、そこでユーザーの目に留めてもらえなければ意味がありません。
「◯◯◯」と検索する人がクリックしたくなるタイトルはどんなものか?という事をよく考えて、titleタグを決定しましょう。
検索アルゴリズムは、検索結果上でのクリック率をページ評価の材料としています。
つまり、検索結果でクリックされるほどさらなる上位化の可能性が高まります。
「良いタイトル」→「上位化」→「クリック数向上」→「さらなる上位化」といったように、検索順位が正のスパイラルを描いくことが期待できます。
文字数は程よくコンパクトに。できれば30字以内
一般的に、titleタグ内のテキストは28字〜32字程度にまとめるのが良いとされています。
その根拠は、検索結果画面に表示されるページタイトルの字数制限が28字〜32字程度であるからです。
時折すごく長いタイトルのページが上位に来ている事があり、必ずしも「30字以内だから評価されやすい」「それ以上だとSEO的に良くない」という訳では無いようです。
しかしやはり全体的な傾向としては、タイトルは30字以内を目安として出来るだけコンパクトにまとめられる事が多くなっています。
ある一定の時間で人が認識できるデータ量というのは限られています。その意味で、Webページの見出しとしては30文字程度が最適だということでしょう。
パッと見でそのコンテンツの全体像を把握するための手頃な字数がそのぐらいなのだ、ということを頭に入れておけば良いのでは無いでしょうか。
タイトルから直感的にそのページの内容が伝わるのなら、ユーザーがページへ来てくれる可能性も高まります。
逆に、だらだらと長いだけで言いたいことがぼんやりとしているタイトルはユーザーの心に響かず、クリック率も上がりにくくなってしまいます。
30文字といった数字にこだわるというよりは、的確にページの内容を伝えられるようなコンパクトな文言にすることを念頭に置いて下さい。
発展:さらなる最適化
意味があるのか?キーワードの前方配置
キーワードは必ずtitleタグ内に含めなければいけません。その上でさらに言われているのが、「キーワードは要素内の出来るだけ最初のほうに配置したほうが良い」という説です。
これはどうなのでしょうか?
Googleは「そんなものは関係ない」と言っています。実際に日々の検索結果を見ていても、titleタグ内のかなり後ろにキーワードがあるページが上位化している事があるので、それは事実なのでしょう。
ですが個人的には、キーワードの前方配置はやりすぎない程度に意識したほうが良いと思っています。
検索結果画面で訪問するサイトを選ぶ時、やはりタイトルのタイトルの先頭近くから読み始めます。
瞬間的にキーワードを提示し、よりクリックしてもらえるようにするためにはあくまで自然に、キーワードを前方に置いておくのが良いかなと思います。
体感的にはそのほうがより早く順位上昇している気もします。 ただ、不自然なタイトルは検索アルゴリズムに嫌われてしまいます。
文言としての自然さ、読みやすさと言ったことを優先しつつ、バランスを考えてキーワードの位置を考えてみましょう。
SNSと検索エンジン、どちらを意識するか
SNSと検索エンジンのどちらを重視するかで、タイトルの性質は少し変わってきます。
簡単に言うと、SNSの場合は検索エンジンに比べて少し「煽りぎみ」なタイトルになりがちです。
TwitterやFacebook、Instagramのユーザーは暇つぶしのためにそういったSNSを巡回しているわけです。
「何か楽しいことは無いかな」といったマインドに響かせるためには、少し刺激的なタイトルにしてユーザーの目を引く必要があります。いわゆる「バズ狙い」ですね。
ですが検索エンジンで上位を狙う場合には、このような誇大広告っぽいタイトルはあまりおすすめ出来ません。
タイトルと実際のコンテンツにずれがあると、検索ユーザーの期待はずれにつながってしまいます。
検索ユーザーは自分が何を知りたいかということをある程度わかっているという点で、SNSユーザーと大きな違いがあります。
検索エンジンで上位を狙うためには、「◯◯◯についての情報を探している人は、どのようなタイトルだとクリックしてくれるだろう?」ということを真摯に考える必要があります。
まとめ:titleはSEO対策の基本。常に改善を考えよう
将来的にtitleタグの重要性はどうなるか?
今後、検索エンジンの精度が向上してページの内容をより正確に把握するようになれば、検索順位がtitleタグに左右される度合いは少なくなるかもしれません。
ただ個人的にはやはりtitleタグが重要であり続けることは変わらないと考えています。
というのは、コンテンツをどのようにパッケージングして、どのようなユーザーを呼び込むかといった様々な戦略が、titleタグに凝縮されているように思うからです。
これには言葉のセンスやマーケティング感覚が要求されます。なので必然的に良いコンテンツのページには良いタイトルが付けられていることが多いと僕は考えています。
検索アルゴリズムが将来的にどうなっていくかは分かりません。ですが、本や映画のタイトルが大切であるのと同じように、Webページのタイトルも要素として大切であることは変わらないでしょう。